JR西日本では若手車掌への教育のためにアイトラッキングをご活用いただきました。
ホーム上の確認すべき部分を若手車掌に具体的に教育していかなければならないが、駅停車中のドア扱い時、熟練車掌が見ている部分を視覚的に共有することが困難で、口頭での指導が多い。
ベテラン車掌は、ドアを閉める瞬間、ホームと確認用モニターに交互に視線を送り、両方を確実に目視しているのに対し、若手車掌は、視線の多くをホームに向けていて、確認用モニターを見たのは一瞬だった。また、ベテラン車掌は、ホーム、確認用モニターともにより奥の方を見ていたのに対し、若手車掌は手前を見ていた。