Person looking at e-commerce products with mobile testing eye tracking

携帯電話のウェブページやアプリにおいてUX 調査を実施する方法

アイトラッキングを用いたユーザビリティテストは、モバイルでも可能です。

Mobile phone User Experience Usability research Tobii Pro Nano Tobii Pro Lab

すでに、以前の記事で概要を説明した通り、製品デザインの情報を与えるために視覚的注意データの使用することは、多くのUX調査チームが設計プロセスのどの段階でも大きな利益を得ることができる貴重なツールです。ですが、事実を受け入れましょう。アイトラッキングを大量の調査ツールに加えるのは、必ずしも簡単ではありません。理由は二つあります。

  • ほとんどのアイトラッキングソリューションは、デスクトップ上のテストで最適化されており、モバイルデバイス上のテストは、勇者の冒険といえます。しかし、モバイルはすでに、世界のウェブトラフィックのおよそ半数を占めているので、アイトラッキングを用いたUX調査はモバイル第一でなければなりません。
  • 視覚的注意の調査は、データにも、対応する分析にも馴染みがないため、テストのルーチンに組み込むのが困難でした。

Tobii Proは、この二つに取り組みました。3件の使用例で、わたしたちが二つの点で進化させたものが一体となって、アイトラッキングを用いたUX調査をどのように簡単にしたのか、どんなインサイトが得られるのかを説明しましょう。

1. Tobii Pro ナノを用いて携帯電話でテストする。

スマートフォン調査用セットは、小型のモバイルデバイスの視覚的注意を極めて正確に追跡することが可能なデバイスです。 UX調査員は、ユーザーがウェブサイトやアプリケーションを閲覧すると、携帯電話のスクリーンのHDビデオキャプチャーの恩恵を受けることができます。このアクセサリーは、モバイルデバイスのユーザーインターフェースの様々な要素に、人々がどう接しているかを理解したい場合の調査や使いやすさのテストに適しています。このアクセサリーは、煩わしさを最小限に留めつつ、高品質のアイトラッキングデータを提供する Tobii Pro ナノ のアイトラッカーと合わせて使用されるものです。

2. Tobii Pro ラボの補助マッピングで、分析時間を節約する。

Tobii Pro ラボ はマッピング機能を拡張しました。補助マッピングは、現在、モバイルテストで利用可能で指向性調査や迅速対応調査にうってつけです。ユーザーがインターフェースにどう接しているか、ユーザーが何を見て、何を見ていないか、サイトやアプリケーションを通じて、ユーザーがどのように検索しているか、どんなコンテンツを消費しているかを評価しようとするUX調査チームに適しています。補助マッピングがあれば、調査員は自動的にデータが得られ、刺激の代表的な順序表示(視線プロット)と経時的な刺激に対する視覚的注意の集計(ヒートマップ)を視覚化して見せることができます。関心領域(AOI)を割り当てることで、刺激に対する関心の領域と対象に基づいた数値分析と統計分析が可能になります。ユーザーがサイトのコンテンツを掘り下げて調べる間に、初回注視時間や総注視時間などのメトリクスにより、調査員は、ユーザーがどのくらい素早く気づいて、関心のある関連領域に集中しているかを理解することができます。その後、これらのインサイトは、ユーザー体験を向上させる戦略の情報を知らせるために、設計プロセスのどの段階でも用いることが可能です。

アイトラッキングを用いたモバイルUX調査の3例

ナビゲーション

ユーザーがモバイルデバイスのブラウザを立ち上げると、サイトを掘り下げて検索する前に、様々なコンテンツやメッセージが現れます。モバイルテストアクセサリーは、邪魔することなくサイトナビゲーションを評価できる管理された環境を保証します。補助マッピングツールにより、調査員は、ユーザーの経路とサイト上の他の記事やコンテンツに接する機会を正確に判断し、測定することができます。視線プロットを視覚化すると、ユーザーの経路の視覚例を提供することが可能になる一方、ヒートマップは、視覚的に集中しているサイト上のコンテンツと視覚的注意をリダイレクトする機会を提供することが可能です。

メッセージの送受信

メッセージの送受信は、重要な情報を製品ユーザーに伝える最も簡潔な方法です。配置と配信は、メッセージに対するエンゲージメントに顕著に影響を与えることが可能です。この例では、メッセージをホームページのトップに配置しています。ユーザーは比較的早くメッセージに気が付くものの、コンテンツに対するエンゲージメントは比較的低く、ほとんどのユーザーは、他のコンテンツを探そうとスクロールして、通り過ぎてしまいます。ビデオを振り返ることで、調査員は、ユーザーの行動をはっきりと観察することができます。補助マッピングツールを使用して、スクリーンショットにAOIを割り当てることで、調査員は、サイト上のメッセージの視認性 (初回注視時間)やエンゲージメント(総注視時間)、閲覧頻度(平均訪問回数)を正確に測定でき、ユーザーがこれらに接することで恩恵を受けているかどうかを判断することができます。これらのインサイトは、調査実施者がサイト上のメッセージを最適化し、そこに視覚的注意を推し進める最善の方法 (すなわち、配置、位置、色、サイズ、長さ、内容等の調整)を決定するのに役立ちます。

購入

アイトラッキングは、ユーザーにとって最も直感的でシンプルなデザインを評価し、作成するために用いることが可能です。ウェブサイトやプラットフォーム、製品、ブランドに対するユーザーの認知に大きく影響を及ぼす可能性のある様々な機能的特性があります。きわめて使いやすい電子商取引プラットフォームは、購入までのより効率的な経路を作ることで、エンドユーザーを支援することができ、最終的に、そのプラットフォームの継続利用につながります。

製品リストページ(PLP)と製品表示ページ(PDP)の双方において、製品に対する視覚的注意とエンゲージメントは、テキストの画像に対する割合に影響を受けている可能性があります。アイトラッキングによって、調査員は、ユーザーを圧倒するのではなく、惹きつけるコンテンツのバランスを視覚的に判断することができます。製品リストページにおいては、モバイルテストアクセサリーと Pro Labの使用を通して、評価さ得るフィルターが、機能的な特性です。フィルターがPLPを目立たなくさせるモバイルデバイスにおいては、調査員は、よく使用されているフィルターの最善の配置を判断し、下にスクロールすると見えるページのオプションが使用可能か否かを評価し、検索結果の製品選択への反応性がフィルターの使い勝手にどのような影響を及ぼしているかを評価することができます。製品表示ページの機能的側面も、購入までの道のりに影響を及ぼす可能性があります。機能的な特性は、ユーザーが製品表示ページに移動しても、購入までの道のりに影響を及ぼし続けます。調査員は、すべてのユーザーに対して効果のあるどんな特性を採用すべきか、現在の特性がどれほど直感的であるのかを理解するために、モバイルテストアクセサリーとTobii Pro ラボで収集したデータをこの画面上で使用することが可能です。


以下のように応用可能です:

  • PDPの特定の製品を選択する際に、カラーアイコンを使用する場合とドロップダウンメニューを使用する場合の比較。
  • 製品オプションのカスタマイズに対する、製品プレビューへの反応性。
  • 画像プレビューを最適化する(すなわち、追加オプションのためのクリックや、動くカルーセルパネルを備えた静止画像)。
  • ユーザーが製品を評価あるいは選択するために、下にスクロールすると見えるコンテンツを購入あるいは利用する