Eye tracking is used for training in manufacturing

アイトラッキングを活用した人材育成~育成期間半減も~

製造業の多くの企業が、効果的な人材育成について課題を抱えていますが、その解決策は意外にシンプルなものかもしれません。アイトラッキングが人材育成にどのように役立つのかご紹介します。

Training Business Operations

人生の中で新しい職場への適応よりもストレスのかかることはほとんどありません。

想像してみてください。なじみのない環境で、新しい人と出会い、新しいルールを学び、あなたの適性を厳しく見定めているマネージャーの監視のもとでスキルの発揮をしなくてはいけないなど、良い第一印象を得るための苦労は、はかり知りません。そして、何よりも期待されている仕事を首尾よく学ぶ必要があります。新しい職場での最初の数週間は従業員のみならず企業にとっても非常に重要です。

「効果的な」育成プログラムの有無は、従業員のキャリア構築を助けるのか、昼休みに転職サイトを見る日々を送らせてしまうのかを左右する重要な分岐点です。

Training staff with eye tracking in a factory

ではどうやって「効果的な」従業員育成プログラムを作れば良いのでしょうか?

優れた教育者、優れたマニュアル、優れたコミュニケーション、優れた評価体系は不可欠ですが、これらの伝統的な手法以外の、技術に頼るという選択肢も考えてみる価値があるのではないでしょうか。もちろん、流行りの技術を明確な目的なく使ってみるということではありません。

大切なのは、次の両方の側面で良い影響があるかどうかです。

(1)従業員にとって、作業が楽になり/早くなり/心地良い体験ができる

(2)企業にとって、育成がシンプルになり/コストが削減され/結果としてミスが減少する

アイトラッキングは、その両方の側面で劇的な影響を与えることが証明されている技術です。

熟練者の視線を通して見る

アイトラッキングは、人の視覚的注意を記録するために構築されているシンプルな技術です。Tobii Pro グラス2を着用し、従業員にいつも通りの作業を依頼すると、プロセスの最初から最後までを記録した無編集の動画が作成されます。その動画には以下のものが含まれています:

・従業員が作業中に見たすべてのもの

・関係するスイッチ、ボタン、レバー

・同僚とのやりとり、看板、スクリーン、マニュアル

・間違った作業手順、何かの問題

・言語化されていない無意識の習慣

 

以下の実際の動画をご覧ください。

アイトラッキングは暗黙の知識を明らかにする

暗黙の知識とは、書面や口頭で伝えることができない・もしくは難しい情報です。

これは仕事の種類を問いません。例えば、あなたご自身の仕事について考えてみてください。

あなたが一日を通して経験しているすべてのルール、ガイドライン、安全性の確認、およびあなた独自の工夫を、新人に今すぐ説明することができるでしょうか。難しいという方が多いのではないかと思います。

もし、あなたの日々の仕事をすべて説明する代わりに、新人が熟練の技能/技術を自分の目で見て学ぶ方法があったとしたら、いかがでしょうか。アイトラッキングは、伝えることができない・難しい・もしくは時間がかかる情報を簡単かつ効果的に新人に伝達できるのです。

Expert VS novice gazeplot comparison in the car assembly line

画像:新人および熟練の品質保証検査官による視線図の例。アイトラッキングを使用すると、従業員の視覚的注意についてのデータを比較・集計できます。

顧客から受けたフィードバックは非常に肯定的です。 トビーのアイトラッキングを使用しているある自動車会社からは、新人の教育に必要な時間が半減したと報告がありました。ある化学会社は、欠陥検出率を4倍にすることができました。今回の動画でご紹介したアルミ鋳造工場は、1つの部門で年間400時間のトレーニング時間を節約できると見積もっています。実際の従業員の視線が入ったデータを用いて動画の育成資料を作成し、修正できることは非常に効果的です。技術的に「すごい」が、使いこなせない流行りの技術とは違います。

企業は育成をより良くするためにアイトラッキングをますます活用しています。

  • 邪魔にならないアイトラッカー:Tobii Pro グラス 2やTobii Pro ナノなどは、実際の作業を中断せず、従業員の邪魔になりません。
  • 従業員の高齢化:言うまでもなく日本では高齢化が進んでいます。熟練者の引退前にアイトラッキングでパフォーマンスを記録して、次の世代とそれを共有することはその暗黙の知識を未来に受け継いでいくための効率的な手段です。
  • 言語に依存しない教育:工場を海外に新設する際など、馴染みの薄い言語圏での育成は費用と時間がかかることが多いです。熟練者の技能/技術を記録したアイトラッキング動画を教育成に活用することで、言葉の壁を減らし、コストが削減されます。
  • VRの普及:研修やオンボーディングのプロセスにVRが徐々に入り込むにつれて、注意を記録し分析する能力がバーチャルトレーニングセンターでは不可欠になります。
  • 時代の変化:以前は伝統的な手法のみに限られてきた育成ですが、最近ではARや生体計測などの新しいテクノロジーが採用され始めています。これもアイトラッキングの普及を促しています。

結論:新人の育成にかかる高い金銭的・人的なコストは、いつの時代も必要不可欠です。一方で多くの企業は、研修を数時間短縮することや、新人が一人前になる期間を短縮すること、新人のエラー率を下げることで、何億円もの節約につながることを認識しています。私たちはそれを手伝うことができます。

実際に教育期間が50%削減されたデンソーや、花王ロジスティクスの事例もこちらからご覧ください。

また、掲載した動画のように熟練者/新人の視線を実際に計測できる無料デモも承っておりますのでこちらからお気軽にご相談ください。