アイトラッキングを活用すれば、乳幼児や小さな子供が話し始める前から、彼らが世界をどう感じ、何に魅力を感じているのかを詳細に知ることができます。
アイトラッキングは、発達心理学の中で次のような研究に活用されています:
これは、私たちのお客様であるデュービン大学心理学研究科の映像です。アイダン・モラン教授は、プロアスリートと初心者との心理プロセスの違いを把握するための、集中的なアイトラッキング研究について説明しています。このデータは、次世代のプレーヤーを育てるコーチにとって役に立つでしょう。
社会的認知や社会的相互作用の研究においてもアイトラッキングは活用されています。人々が、目的達成のための行動をしたり、社会的交流をしているところを、子どもたちがどのように観察しているかを調査するために使われています。子どもたちの視線の動きを分析することにより、次のようなことが解ります。
アイトラッキングは、乳幼児が動眼神経の調節をどのように発達させていくのか、また、両眼の動き(スムースパーシュートやサッカード、前庭動眼反射)をいかに統合していくのかを研究する上で、欠かすことのできない研究ツールです。
こうした研究では、通常、乳幼児に様々な軌道で移動する画像を見せて、これを追跡するときに彼らの眼や頭がどのように動くのかを、アイトラッキングで測定します。
視線移動パターンは、乳幼児が様々な画像や動画を見る時に、どのように注意や関心を払っているのかを知るための重要な情報源となります。
サッカードの待機時間は、乳幼児が視線を移動するタイミングを教えてくれます。これは、予測や反射的視線移動の研究にも役立ちます。
眼球運動のデータを時系列で追うことができるため、学習の時間経過や連続した視覚的刺激に対して乳幼児の注意がどのように変化するのかを調査することができます。
乳幼児が、一時的に隠されたモノをどのように覚えているのかを解明するための研究は数多く行われてきました。
アイトラッキングでは、乳幼児の視線の移動を追うことにより、乳幼児が遮蔽されている対象物にどのように対応しているのかを詳細に説明することができます。(サッカードは、ターゲットの未来的な位置予測のヒントとなり、反応時間はどのくらいの時間で予測がなされるのかを示しています)
これにより、物体認識の発達過程を見ることができます。
発達心理学においてTobii Proのアイトラッキングは、乳幼児の認知および社会性や感情面の能力の発達と変化を解明するために活用されています。
スウェーデンのウプサラ大学心理学部の乳幼児研究ラボにおいて、Claes von Hofsten教授と彼の研究チームは、Tobii Proのアイトラッカーを使って乳児の心の発達を計測し、典型発達児と自閉症児の社会性を身につける過程の違いについて、研究しています。 続きを読む
ロチェスター赤ちゃんラボは、乳幼児の「あ~」や「う~」というあいまいな音声にどのような意味が込められているのかをテストするため、アイトラッカーを使用しました。 続きを読む