スポーツ分野での研究

スポーツ分野の研究では、焦点の当て方、軌道予測、探索行動、および手と目の連携における欠点や弱点の把握のため、アイトラッキングが活用されています。スポーツ心理学分野ではこの方法によって、アスリートと初心者の心理プロセスにおける違いが明らかになっています。

パフォーマンスを最大化させる為のアイトラッキング

代表的なスポーツ研究施設では、目と手の連携における基本的なテクニックの弱点を把握し、パフォーマンスと目視技術を高めるため、アイトラッキングを利用しています。

アイトラッキングは次のスポーツ分野で利用されています。

  • サッカー
  • 卓球
  • 馬術
  • ホッケー
  • 野球
  • バスケットボール
  • アメリカンフットボール
  • フェンシング
  • テニス
  • 陸上競技
  • マウンテンバイク
  • ゴルフ

  • アメリカンフットボール
  • フェンシング
  • テニス
  • 陸上競技
  • マウンテンバイク
  • ゴルフ

アマとプロの違い

これまでのスポーツ研究で、アマとプロアスリートでは視線パターンが大きく違うことが明らかになっています。わかりやすい例がサッカーです。ゴールキーパーはペナルティキックの際に、キックが始まる前からボールの方向について、情報を素早く処理しなければなりません。選手の焦点の方向と距離の違いは重要です。腰や体の動きに目を奪われがちな経験の浅いゴールキーパーと違い、プロは蹴り足と反対の足を見てキッカーのバランスを判断し、有効な情報を集めることができます

 「反応潜伏時間」と呼ばれる目からの情報の処理時間の違いは、経験の浅いゴールキーパーとプロでは2倍ほどになるという結果もあります。アイトラッキングは、軌道を判断するための浮上と視差の補完的な利用、さらにはどちらかが欠けたときの計算結果に対する脳レベルでの信頼度を計測し、ボールの動きに対する目の判断に関する研究に利用されてきました。

 経験豊富な選手は、ボールが次にどのように動くのかを予知する能力が優れています。この能力によって、プロ選手は野球ではボールを打つ最適なタイミングを判断し、スカッシュやバスケットボールではボールの軌道を意図的にコントロールできます。

スポーツ心理学におけるアイトラッキング利用

これは、私たちのお客様であるデュービン大学心理学研究科の映像です。アイダン・モラン教授は、プロアスリートと初心者との心理プロセスの違いを把握するための、集中的なアイトラッキング研究について説明しています。このデータは、次世代のプレーヤーを育てるコーチにとって役に立つでしょう。

才能の判断

眼球動作は、そのままスポーツ能力に影響します。このために、生まれ持った焦点動作や軌道判断能力の測定が、その人が持つ潜在能力の判断において大きく寄与します。トレーニングセッションでの視線映像を見ることで、すぐにアスリートの探索能力や、逆にもっと重要なその能力の欠如を明らかにすることができます。アイトラッキングにより、トレーニング中とストレスのかかる環境下での焦点の違いをはっきりさせることができます。うまくできなかった点を把握することで、トレーナーは一貫したトレーニングを行い、欠点の克服がもっと簡単になります。

特にチームスポーツにおいて、競技中の選手の周囲環境の捕らえ方を把握することで、スポーツにおける成功のキーポイントがもっと見えてきます。

ヒューマン・パフォーマンス

Tobii Proは、様々な状況下でのヒトの能力に関する研究に対し、ハードウェアおよびソフトウェアに加え、トレーニングおよびサポートも提供しています。実環境および研究室での調査のいずれにも対応し、柔軟にソリューションを提供いたします。

操作が簡単で、リアルタイムに知見が得られるライブビューイング機能から、あらゆる定性および定量分析を行える高機能ソリューションまで、私たちは様々な機能を持つアイトラッカー製品を開発しました。

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事例

Swiss Ice Hockey Association

Swiss Ice Hockey Associationが実施した研究において、アイトラッキングが、アイスホッケーのシューティングの際に物理的なタスクの実行中に視線の動きを研究するために使用されました。研究では、シューティングスキルを向上させるためのトレーニング方法を開発するために使用され、成功率の高いシューターの視線の動きを調査し、新たな洞察を生成しました。 続きを読む

  • Martin, C., Cegarra, J., & Averty, P. (2011). Analysis of Mental Workload during En-route Air Traffic Control Task Execution Based on Eye-Tracking Technique. In D. Harris (Ed.), Engineering Psychology and Cognitive Ergonomics (pp. 592–597). Springer Berlin Heidelberg. Retrieved from http://link.springer.com/chapter/10.1007/978-3-642-21741-8_63
  • Marshall, S. P. (2009). What the Eyes Reveal: Measuring the Cognitive Workload of Teams. In V. G. Duffy (Ed.), Digital Human Modeling (pp. 265–274). Springer Berlin Heidelberg. Retrieved from http://link.springer.com/chapter/10.1007/978-3-642-02809-0_29
  • Dehais, F., Causse, M., & Pastor, J. (2008). Embedded eye tracker in a real aircraft: new perspectives on pilot/aircraft interaction monitoring. Presented at the Proceedings from The 3rd International Conference on Research in Air Transportation. Fairfax, USA: Federal Aviation Administration.

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